どうも、のっぽさんです。
投資に関する認知度が高まってきたなか、
本屋さんをブラブラしていても「米国株」についての書籍が目立つようになりました。
実際に熱心に読んでいる方も、多いのではないでしょうか。
私もその中の1人で、「米国株」に興味を持っていたわけです。
そんな中、ふと思いました。
「おれ、アメリカについてなんも知らんけど」と。
私と同じようにアメリカって漠然とすごいと思っているかたは、多いのではないでしょうか?
日本では、ほとんどの方が、国内株に投資しています。
国内株より米国株のほうがパフォーマンスとして良いのに、
それを知っていてもなお投資対象から外されてしまうのは、
その国のことを良く知らないことで、壁を作ってしまっていることも
1つの要因だと考えました。
今回は、本やYouTubeで調べたことをもとにまとめてみました。
米国株式に興味がある、そこのあなた!
ついでにアメリカについて学ぶチャンスですよ!
実は、生まれたてのベイビー
アメリカは、まだ250年の歴史しかありません。
アメリゴベスプッチという人が新大陸を発見し、アメリカという名前がつきました。
このころはイギリスが世界で力をもっており、かつキリスト教も強い時代でした。
キリスト教には、カトリックとプロテスタントという2派に大きく分かれており、イギリスではカトリックがより強い力をもっていました。
プロテスタントの人達は、信仰の自由をもとめて植民地として移住した先が、今のアメリカになっています。
そのためアメリカではプロテスタントが主流の国になっています。
ハーバードは、実はプロテスタントの考え方を主導するための、
人材を育成する学校だったなんて驚きですよね。
このころの栄えていた、場所はアメリカの地図でいう所の右半分。
特にボストンの地域が栄えていたようです。
そろそろ自由が欲しい!
信仰の自由を手にしたプロテスタントの人たちでしたが、
イギリスの植民地であることに変わりはありませんでした。
そのため、本国であるイギリスから重たい税金をかけられていました。
そこに不満を抱えていた当時の人たちが反発をして、
海にイギリスからきたお茶を全部すてるという、ボストン茶会事件が起きます。
これを、きっかけにイギリスとの間で独立戦争がおこります。
この戦いでは、イギリスとライバル関係にあったフランスが、
アメリカに味方することで勝利し、独立宣言を行います。
イギリスから独立をはたしたアメリカは国づくりの時代に突入します。
アメリカは、まず法の整備をはじめました。次に通貨であるドルをつくり、
最後に首都をフィラルディアにおきました。首都はのちにワシントンDCに移転します。
国土を増やそう!
最初に右側で発展してきたアメリカは、国土を広げたいと思い始めます。
当時、現在のアメリカの真ん中あたりはフランスが治めていたのですが、上に位置するカナダはイギリスが治めており、もし戦いになったときにフランスは勝てないと予測した、ナポレオンは、真ん中の土地を売却しようと考えます。そのタイミングでアメリカが手をあげて買ったわけですね。
勢いづいたアメリカは、上にあるカナダの土地も狙いに行きます。
これが「米英戦争」ですが、結果はボロ負けしてしまいます。
ホワイトハウスはこの戦いで焦げた建物を白のペンキで塗ったことから、
ホワイトハウスと呼ばれる所以になったようです。
カナダは無理だったアメリカは、凝りもせず左側のメキシコを攻めに行きます。
この戦いで得たテキサスとカリフォルニアが、
のちのアメリカの発展を後押ししていきます。
掘れば金が出てくるゴールドラッシュ
メキシコから得たカリフォルニアからは、金が出てくることが判明します。
その結果、移民たちが大量にきて働くようになりました。
また、イメージはないと思いますがアメリカは農業大国でした。
特にアメリカの下側ではコットンが良くとれ、奴隷を酷使して
生産をしていました。
反対にアメリカの上側は工業を主体とした産業が盛んでした。
ここで上側の人が、奴隷をつかった産業は人道的にどうなのだろうか?
と考えたことをきっかけに南北戦争に突入します。
この問題を解決に導いたのがリンカーンです。政治的な背景はあるものの、
奴隷解放宣言を機に南北はひとつになりました。
金ぴか時代の到来!
さあ、1つになったアメリカは大きな経済発展を遂げる時代に突入します。
特に大きな影響を与えたのが「大陸横断鉄道」です。
これを作るために中国からの移民も数多く受け入れました。
その結果、無事に完成し、国を横断するための鉄道を通したことで、
国内産業がより充実しました。
ちょうど同じ時期にベルの電話や電車も発明されています。
しかし、いつまでも栄えていられるわけでもなく、
大陸横断鉄道が完成してまもなく、もう産業は栄えるところまで到達しました!
という、フロンティア消滅宣言が出されました。
この宣言を受けたアメリカ人は、中国人の移民の多さが原因と考え、
中国人排斥法(中国人の移民はストップ)を行い、さらには、
海外に進出しようと考えます。外交をつかいグアムやハワイの統合も、この辺りの出来事です。この先進国になったおごりから世界大戦に巻き込まれていくようになります。
ドイツを主に開戦
ヨーロッパでは世界大戦がこの時期に起こります。アメリカとしては、
ヨーロッパの出来事だから込まれたくないというのが本音でした。
しかし、建国時代でこそイギリスから独立しましたが、貿易の関係では仲が
続いていたイギリスから、アメリカにも協力要請がかかります。
アメリカとしても貿易をストップできないため、援助をおこない、
勝利をおさめました。敗戦国となったドイツは多額の賠償金を請求されます。
アメリカは賠償金に対して、そんなに取らなくて良いんじゃないか?というスタンスでしたが、もともとアメリカに対して借金をしていたイギリスやフランスが借金返済のためにも賠償金をとりたい立場だったため、最終的には、ドイツは賠償金を支払うこととなりました。イギリスやフランスは賠償金でアメリカに借金を支払い、アメリカはドイツを経済的に援助するという、いびつな形ができあがりました。
暗黒の木曜日
ドイツへの援助も行えるなど、経済は良好だったアメリカですが、
大量生産の結果、消費者にモノがいきわたるようになり経済が崩れ始めます。
これが世界恐慌(暗黒の木曜)であり、アメリカ経済の停滞をきっかけに、いびつな国際関係も破綻しました。
結果、秩序がみだれ、国が経済政策を行うニューディール政策などが行われます。
また、ドイツやイタリアは経済政策がうまくいかず、国民の反発をうけヒトラーやムッソリーニといった独裁者があらわれます。
日本もねらっていた欧米列強への道
このころの日本は日露戦争に勝利をしたこともあり、
もっと強く!欧米列強に並びたい!
という気持ちが強くありました。
そこで各国が狙っていた満州にいき、日中戦争へと移り変わります。
この進出に危機感を覚えた各国は、ABCD包囲網という経済制裁を日本に与えます。
日本は経済制裁をうけたことで、戦略をねりパールハーバーにうってでますが、
これを引き金に第二次世界大戦がおき、日本は原爆を落とされ終戦を迎えます。
このような歴史のなかで、アメリカはナンバーワン国となりました。
戦争も基本的にはアメリカの土地で行われていないことや、基軸通貨がポンドからドルにかわったこともあり、さらには国連もアメリカを中心として設立されました。
共産主義との闘い(ソ連とアメリカ)
アメリカは次に共産主義のソ連と代理戦争(朝鮮戦争)を行うことになります。
キューバ危機といわれるものは、ソ連がキューバに基地をつくるんじゃないか。
という情報がでたことで、核を保有する両国の緊張感がピークに達したものです。
ただし、本気で世界が終わりかねないことからソ連が妥協し、自滅の道をたどっていきます。
次の戦いは中東と!
休む間もなく、中東とは核や大量破壊兵器を作るのをやめましょうという折衝が行われていました。そんな最中、9.11のテロが起きてしまいます。また追い打ちをかけるようにリーマンショックがおき、アメリカは大混乱に陥ります。
そこでアメリカの経済を豊かにしてほしい!という国民の期待を背負って誕生したのが、
オバマ大統領です。しかし、国民の期待ほどではなかったと評価されているようです。
そのため、強い経済の復興を願い、現在のトランプ大統領が誕生することになります。
考え方は明確で、強いアメリカを取り戻そう!という考えをもっています。
そのため日本の自衛隊の考え方も、アメリカはまず自分の国を立て直すから、日本は自分でどうにかしなさいといった態度による論争となります。
新たなるライバルは、中国
トランプ大統領は、中国との経済争いをしています。
みなさんも聞いたことがあるであろう、アメリカ企業によるGAFA。それに対するは中国企業のBATH。この企業の覇権争いもさることながら、貿易戦争といった問題もあります。中国ではヨーロッパの方に、経済圏を伸ばそうとしていますし、アメリカは自国をもう一度強くしようとしている。これからの両国の関係には、目が離せません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
漠然としていたアメリカの歴史にイメージがついたのではないでしょうか?
歴史的には浅い中、ここまでの発展を遂げてきた経緯。
数多くの戦いをしてきてもなお、戦いは続いている点。
その厳しい環境の中でも、発展を遂げてきた経済。
歴史という点では、米国株式に直接的に関係があるわけではありません。
ただし、なにか商品を買うときは調べるのと同じで、米国株式に興味をもっているのに、
アメリカについて何も知りませんでした。というよりは、やっぱり知っておくことが大事だと思います。
今後、大統領選挙が行われアメリカの民意が表にでるとき、
それは今後の米国株の行く末を決める場でもあります。そんな時にアメリカの歴史は、
こうだったから、どうだと少しでも想像力の足しにできるではないかと思います。
ちょっとでも知っていても、損はしないと思いますよ!